地上の楽園へ。小浜大阪ほっこの旅 #4|4日目・昼
3月4日の朝。
昨日泊まった美ら宿さんでチェックアウトまでゆっくりと過ごし、それから同じ商店街内にある喫茶店に行くつもりだったのですがあいにく店は開いておらず。結局、いつもの離島ターミナルにやってきました。ここには売店もいくつかあり、座る場所もたくさんあるので何かと便利。
ちなみに石垣島では輸送に時間がかかるのと賞味期限のこともあってか、内地のパンはあまり見かけず『オキコパン』などといった沖縄で作られたパンが多く並んでいます。
正午を回って1時を過ぎた頃にようやく重い腰を上げて外へ。
この交差点、ちょうど写真の左側あたりに『730記念碑』というものがあり、1978年の本土返還で車が右から左側通行に切り替えられた7月30日を記念して造られたもの。今でもこの周辺はナナサンマルの愛称で親しまれています。
で、その交差点に面して『730 COURT』という商業施設があるのですが、そこの何かの式典なのかおっちゃんが三線を演奏していて、それを地元の人たちがちらちら見ている、という図。
さて、私がどこに向かっているのかというと、石垣島最北端の平久保崎…ではなく、島のくびれ部分に位置する伊原間(いばるま)という場所。
2月に今の自転車がやってきたことで最初は県道79号を通って川平、別の日に国道390号で玉取崎、伊原間を経て平久保崎と石垣一周を目指して走ってきたのですが、2日間をかけてもまだ走れていない部分がありました。それが先ほどの伊原間から桴海(ふかい)という場所にかけての15キロほど。この区間の走破を目指します。
青色で示しているのが今日のルート。頂点から南東へ進んだ地点が伊原間、そして頂点から南西へ進み南へと進路を変える地点が桴海。
離島ターミナルのある中心地は島の南西部。まずは真栄里、大浜、宮良地区と東へ向かって進み、サンゴ礁の広がる白保地区から進路を北へと取り、伊原間まで石垣島の東側を北上します。
白保集落の北側に位置する石垣空港は港から15キロ。いろんな束縛から解放された喜びで飛ばしに飛ばしてしまい、なんと1時間でここまで来てしまいました(笑)。バスに乗ると30分から40分ほどの場所。宮良を過ぎると空港の前まで信号がなく、止まることもなくずっとフルパワー状態だったのでさすがの私も息切れ。ここで一旦花壇に座って休憩することに。
が、なんとなく足にもぞもぞしたものを感じ、少し動いたらなんと大きなムカデが出て来てびっくり。噛まれて腫れたりしないか怖かったのですが、幸い何もされなかったようで一安心。これではうかつにその辺に座れないよ〜…
50分足らずで港から15キロの石垣空港まで来てしまった。最初から飛ばしすぎた笑#石垣島 pic.twitter.com/2GOdkwsiuU
— ほっこ (@hokko283) 2018年3月4日
青いチューブは水分補給に使うハイドレーションチューブ。水分補給の際にいちいち後ろに結びつけたザックから出すのはめんどくさいということでAmazonで買ったもの。ペットボトルの口に繋げるタイプなので、水を買い足すたびに付け替えられて衛生的。
この先もあべのべあの写真がたくさん出てきますが、愛ゆえの写真たちなのでどうか許してやってください(笑)。
20分ほど休憩してふたたび出発。結局普通のペースで走った時間とそう変わらなくなってしまいました。
空港の周りにはさとうきび畑や緑が広がっており、交差点を直進したところでは正面に、空港に沿って大きく右にカーブしたあたりでは左側に於茂登岳と桴海於茂登岳(ふかいおもとだけ)を望むことができます。於茂登岳は県内で一番高い山。この日はどちらの山もてっぺんに雲が。
空港を避けるようにカーブを描く道。
写真では逆方向を向いてますが、進行方向右手には滑走路が並行して伸びています。 ちょうど飛行機が市街地に向かって飛んでいくところでした。
道はふたたびさとうきび畑の中へ。
これまではずっと平野部を走ってきましたが、空港を過ぎたあたりから次第にアップダウンが増えていきます。時折海が見える場所も。
離島とはいえども、意外としっかりと登坂車線まで整備されています。
前の写真より少し先の場所でちょっと寄り道。国道から枝分かれする道へと自転車を進めます。
どこまでも続きそうな一本道。
しばらく進んだところで分かれ道にたどり着きました。遠くにはふたたび海が。
道の向こうの景色に少し誘惑されつつも、看板に沿ってこのまままっすぐ進みます。
光に照らされるあべのべあはとってもいいお顔。
もう看板で答えがバレてしまっていますが、ここは空港と玉取崎のほぼ中間点となる野原(のばれ)崎という隠れた景勝地。以前、平久保崎まで行ったときに途中でこの観光農園の看板を見つけ、今日はせっかくだから旅っぽいことをしよう!ということでやってきました。
今度はさとうきび畑から一面の緑へ。
ふたたび分かれ道が見えてきました。
こんなすばらしい場所に私みたいな未熟者が来てもいいのだろうか…と少しどきどきしながらも、ゆっくりと自転車を漕いでゆるやかな坂道を上っていきます。
左に分かれる道の先にはただ海が広がるばかり。その手前にある木々からわずかに白い建物が顔をのぞかせていました。あれがカフェ…?
看板を見る限り、どうやらあの建物のよう。ここから坂道を一気に下りていきます。
これがまた気持ちのいいこと!!
海の大パノラマが広がる場所がカフェの入り口。さすがに駐輪場はないので、駐車場の車の横にこっそり置かせてもらって中に入ります。
ちなみにこの時点で3時半。営業時間が4時までなのでギリギリセーフ(笑)。
ガラガラと引き戸を開けた瞬間から冷たい風を感じられた店内。八重山そばやソーキそばといったごはん系もあったものの、何しろここまで来るまでがとっても暑くて。あまり何も考えずにココナッツソルベを頼んでしまいました。
朝を食べたのが11時頃なのであまりおなかが空いていなかったのもありますが、後々になってよく考えたらこれがお昼ごはんのようなもの。この後も最終的に市街地に戻るまで何も食べなかったので、これ一つでよく自転車を漕ぎ続けられたものです…
窓の外の楽園を眺めながら、南国の香り漂うデザートに舌鼓を打つ。幸せなひとときでした。
食べ終わってから敷地内を少し散策してみることに。
テーブルで撮影会をする女子二人組。
こんな絶景を前に…
誰か一緒にここで食べましょう!というか食べたい!!誰かああああ!!!!(笑)
建物の裏手から上がれる展望台。ここから見る風景もまた格別。
ここで風に吹かれて食べれたら気持ち良さそう。
手すりにもたれるお二人の姿が絶妙にいい感じだったので、後ろから邪魔にならないように失礼を(笑)。
名残惜しさを感じつつもここ『のばれカフェ』をあとに。先ほどまで陰りもなく明るかったこの場所も、日の傾きとともに少しずつ影が伸びてきました。
さっきから素敵な風景の連続で泣きそう。ずっとここにいたい。
— ほっこ (@hokko283) 2018年3月4日
(一緒に来れて、よかったね。)
次第に離れていく白い建物。
緑の向こうに広がる青い海。
地上の楽園。まさにそんな言葉がぴったりの場所でした。
ふたたび国道に戻り、伊原間に向けて北上していきます。この時点でだんだんと長く伸びていく影に少しずつ焦りを感じる私。
このあたりになると小学校も数キロごとに一つといった具合。本当に集落ごとにあるといった感じです。
市街地から遠のくにつれて屋根がついて立派になっていくバス停。中にはコンクリートを積み上げた倉庫のようなバス停もありました。
野菜を直売しそうなテンションで工事中を伝えるのぼり旗。
このあたり、そこまで道は荒れていないのですが、閑散期ということもあってかやけにあちこちで舗装工事をしていました。平久保崎の帰りはさすがに真っ暗な中でこんな道を走れず、いけないと思いつつも反対車線を走ってました。とほほ…
いくつかの山を越え、ようやく玉取崎が見えてきました。中央やや右の東屋が展望台。
前回のときに上まで登ったので今日はスルー。何年か前に旅行でバスを使ってあの玉取崎まで行ったことがあるのですが、そうした場所に自転車でたどり着くのはなかなか感動的。何より自分の力で来たということが自信に繋がり、大きな糧になるのです。この自転車旅もまさに自信の積み重ね。
展望台のすぐ近くにおしゃれな感じの施設が。調べてみたら『炎をテーマとしたラグジュアリーなバーベキュー施設』とのこと。
公式サイトの写真が迫力満点すぎるのでぜひ見てほしいです。エントランスがまるでダンジョンの最下層みたい(笑)。
そして、まもなく分かれ道へ。石垣港から4時間ほど走り、ようやく国道390号の終点にたどり着きました。
ここから最北端の平久保崎への道は県道206号に、左へそれて桴海(ふかい)、川平(かびら)、そして石垣港へと戻っていく道は県道79号となってそれぞれ続いています。島の外周をめぐる道路で唯一走破していないのが伊原間から桴海にかけての区間。いよいよ未踏の地に自転車を進めていきます。
つづく。







































