旅のはじまり。小浜大阪ほっこの旅 #3|3日目

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3月3日の朝。

いつものように朝からシャワーを浴び、他の部屋に響かないように窓から顔を出してドライヤーを済ませ、そーっとドアを開けて真っ暗な寮の廊下に出る。まだ朝の6時を過ぎた頃とはいえ、日本最西端に近い小浜島の朝は遅く、外はまだまだ暗いのです。

 

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今日は数ヶ月間暮らしてきた小浜島を出発する日。

最後の見納めということで寮の中で写真を撮りながらぐるぐると回り、その足で近くの海へとやってきました。晴れていたら気分的にありがたかったのですが、今日はどうやらあいにくのお天気のよう。

 

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小浜から数キロしか離れていない西表島でさえ、雲が立ち込めてはっきりと見えません。

昨日が満月だったこともあり潮位が若干高く、沖縄らしからぬ激しい波音を立てています。

 

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そんな天気でも、かすかに青くきれいに見えるのはやっぱり沖縄の海。

晴れていたらもっときれいなのですが…

 

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砂浜へと続く道もすっかり波に飲まれていました。

 

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毎日必ず目にしていた小浜の集落と、島の真ん中にある大岳(うふだき)。

当たり前の風景が明日から当たり前ではなくなります。

 

 

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部屋に戻って朝ごはんを済ませ、次はいよいよテーブルの片付け。折りたたみなので小さくたたむことはできるものの、どうしてもダンボールの高さに収まらなかったので、折り目の位置を変えて高さを上げることでなんとか収まりました。

ラタンの椅子は隣がまだ空き部屋だったときに管理人の了承を得てパクってきたものです(笑)。よくこの椅子に座ってくつろいでいたものですが、また次の住人さんが使ってくれることでしょう。

 

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昨日届いた3DSを除き、テーブルに乗せているものはみんなザックに入れて実家からはるばる持ってきたもの。 特にYouTubeで音楽を流していることが多く、小浜での生活でも本当によく働いてくれました。

これらもふたたびザックに入れて家まで持って帰ります。

 

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梱包するのに体を動かすからと調子に乗ってエアコンをつけていたためか、カメラを持って外に出た途端にレンズが一気に曇ってしまいました。

この一番大きいダンボールはもともと自転車が入っていたもの。テーブルにキャリーバッグ、あとは普通の高さの椅子だと思って買ったら随分と低かった椅子なんかも入れてます(笑)。

荷物を業者さんに引き渡し、一段落ついたところで食堂へ。

 

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この日は3月3日、ひなまつりということでお昼のメニューはちらし寿司でした。味噌汁の横にあるのは茶碗蒸し。

いつも仕事では失敗ばかりで落ち込むことも多かったのですが、それでも体だけは壊したらあかん!!と毎日がっつり食べていた私。カレーうどんやオムライスといった定番からクリスマスにはローストチキンやケーキ、そして元旦にはおせち料理を作ってくださったりと、小浜で美味しいものをたくさん食べれたのは食堂のお母さんたちのおかげ。感謝感謝です。

 

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部屋に戻って掃除をしてごみを捨てて、ついにザックとお土産(以前帰ったときに渡しそびれたやつ)の入った袋を部屋から持ち出すのみとなりました。

ここ数日の準備ももちろんそうですが、それ以上に今日という日にたどり着くまでが本当に長い道のりでした。初めての一人暮らし故の大変さもあり、仕事面での大変さもあり、折れた心を立て直すために飛行機に乗って地元に帰って友達に会いに行ったこともありました。

だけど、今日は少し寂しさを覚えつつも、晴れ晴れとした気持ちでここを出ることができる。ついに島から解放される日がやってきたんだ、と。

 

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きっともう帰ることのない場所。

さようなら。

 

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荷物を自転車に縛り付けてゆっくりと港へ向かうも、途中で退寮届けを出しに向かった事務所に例の袋を忘れていたことに気づいて急いで引き返す。余裕を持って出たはずがすっかりギリギリになってしまいました(笑)。

チケット売り場のお母さんに挨拶をしつつ、お金を渡すとその手には往復分の乗船券が。「往復で買ったほうが安いし、また使えるからね」と言われて渡された石垣行きと小浜行きのチケット。

 

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お母さんの言葉に泣きそうになりながらも、すでに最終便が出航するギリギリだったので急いで自転車を出して船へ。ついに小浜を発つ時間がやってきました。

 

 

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重い荷物を背負って慌ただしく乗り込み、よっこいしょと席に着いたときにはすでにエンジンが大きな音を立てて桟橋から離れていくところでした。

どんよりとした雲に覆われた小浜島。今までずっと暮らしてきた島がゆっくりと小さくなっていき、次第に奥の西表島に飲み込まれるように同化していきます。

 

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ちょうど具志堅さんがテレビに。沖縄県民のヒーロー。

 

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って、具志堅さん関係ないやろ!!!!

(ごめんなさい)

 

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30分ほど波に揺られ、石垣島に着いたのはもうすぐ夜の7時を回ろうとする頃。

いつもであれば小浜で過ごしている時間。けれど、もう八重山には帰る場所がありません。厚い雲が立ち込める中で「ああ、ついに旅が始まったんだなあ…」と実感したのでした。

 

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この日の夜は久しぶりのココイチ

小浜を出てから初めての夜ごはん。これからは自分でしっかり健康に気をつけて旅を続けないと。そう思っていつもであれば頼まないサラダも頼んでみたり(笑)。旅の途中で倒れて自転車で帰れなくなってしまっては意味がありません。

 

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そして、かつてはお守りとして寮のドアに掛けていたあべのべあ。

今日になって初めて外し、こうしてザックにつけて一緒に旅をすることにしました。時折「頑張って大阪まで行こうね」と声をかけながら。きっと旅の中でも私を守ってくれるはず。

 

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日本最南端のココイチでお腹を満たし、外に出るとあたりはすっかり真っ暗に。海からの涼しい風が吹いています。

今夜お世話になる港近くのゲストハウス、美ら宿さんはここから15分。静かな石垣の街を自転車でゆっくりと下っていきました。

 

 

3月3日

  • 行程…小浜島石垣市
  • 走行時間…1時間17分26秒
  • 走行距離…19.73km
  • 平均速度…15.3km/h
  • 最高速度…計測エラー
  • 積算距離…241km
  • 備考…なし