サザンゲートと猫の島。小浜大阪ほっこの旅 #2|2日目

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時は3月1日の夕方。

2月の終わり頃から少しずつ荷造りはしていましたが、退職日である2月28日から3日以内に社員寮を出ないといけないため、ギリギリにならないように余裕を持って荷造り。夕方になってふと窓から顔を出してみると、ちょうど太陽も雲から顔を出したところでした。奥に広がる山々は西表島

 

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ガタガタガタガタッ!!!!

夜の10時頃、突然襲ってきた激しい縦揺れ。たまたま社員食堂に居合わせた私は、激しく音を立てる食器が落ちるのを恐れて呆然と立ち尽くしてしまいます。直後に入ってきた上司がテレビをつけ、そこでようやく西表島地震が起きたことを理解しました。

この写真は部屋で撮ったものですが、食堂でも石垣島を中心にこのような映像がずっと流れていてとても不安だったのを覚えています。映像中のこの場所もよく自転車で通っていた場所なだけに。

 

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1枚目の写真でも分かるように、ここ小浜島西表島の目と鼻の先。映像では西表島の『表』の文字あたりにあるのが小浜島震源地は西表島波照間島の間だったようですが、それでも体感では震度4ぐらいのかなりの揺れを感じたものです。この規模としては18年ぶりだったそう。

すぐ戻るつもりで部屋に置きっぱなしだった携帯には、地震の直後に職場からの連絡と、そしてはるばる関西に住んでいる高校の友達からも連絡が来ていました。些細なことだけど、すごくほっとする瞬間。

 

3月1日

  • 行程…なし
  • 走行時間…0時間
  • 走行距離…0km
  • 平均速度…0km/h
  • 最高速度…0km/h
  • 積算距離…205km
  • 備考…なし

 

 

 

 

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翌朝、冷蔵庫に残っていたパスタソースを使って朝ごはん。

あまり行儀は良くないですが、いつもこんな感じでパソコンをいじりながら食べてました。お皿は石垣のダイソーで買ったもの。生活用品を揃えるのにダイソーにはとてもとてもお世話になったものです。

 

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身支度をして石垣行きの船に乗り込みます。

八重山に来て最初のうちは若干酔うことがあったのですが、数ヶ月の間に何十回も乗れば慣れてしまうもので、この頃はもう電車のような感覚。窓の外には広大なサンゴ礁を擁する海がどこまでも広がっています。

 

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石垣港着。自転車も船に乗せてきました。

普通の自転車は別料金が上乗せされてしまうのですが、折りたたみ自転車やスポーツバイクのように分解可能な自転車であれば料金が変わることなく載せることができます。どこへでも連れて行けるのが折りたたみの強みですね。旅の途中でも何かと便利に運ぶことができました。

このあと、長旅に備えて港近くの自転車屋さんに空気を入れに行ったのですが、お店のおじさんに「そんなに入れたら破裂すんぞ〜」としきりに言われたのでちょっと入れすぎたかもしれません(笑)。

 

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最初に向かったのは、八重山に来た当初からちょっと気になっていたこの場所。

この橋の向こう、住所的には南ぬ浜(ぱいぬはま)町という名前らしいのですが、石垣で知ったのではなくGoogle検索で初めて知りました(笑)。そこへと通じる橋の名前が『サザンゲートブリッジ』であることから、地元民からはもっぱらサザンゲートと呼ばれているそう。さらには『サザゲ』と略す方もいるらしいとか(石垣島・ゆんたくガーデンさんのブログより)。

 

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中央部分にはこのような八重山諸島の地図が。

沖縄本島那覇からは410km、そして沖縄県民が『内地』と呼ぶ本土・東京はなんと1940kmも離れている…らしいです。日本は意外と広い。

 

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橋の上から見渡すと海の青さがよく分かります。ただし、観光客の増加や開発、そして地球温暖化によってこの美しさが失われないか心配ではあるところ。

実際、一昔前と比べると石垣島周辺のサンゴも数を減らしているようで(ゲストハウスで聞いた)、すでに影響が少しずつ出始めているようです。

 

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島に到着。

ところどころに海の生き物のイラストが描かれているのがまたかわいい。

 

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柵にもたれて海を眺めていると、なんとすぐそばで猫がひなたぼっこ。私のことに気づいてもびっくりする様子でもなく、むくりと起き上がってそろそろと歩いていきました。それに続いて不審者のようにそーっとついていく私。

 

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で、まるで撮影会のごとくお行儀よくちょこんとするんです。あざとい!!!!(笑)

けどかわいいので許します。くそう…

 

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しまいにはこの格好。さすがに警戒心なさすぎではなかろうか。

 

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悠々と歩く猫氏。

 

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今度は中が空洞になっているブロックを覗き込んでいるものなので、そろりそろりと近づいてみたら…

 

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あらら、失礼。お食事中のようでした(笑)。しかも奥には飲み水まで完備。

あとで知ることになるのですが、この島に住む猫はほとんどが捨てられたもので、地元住民によってこうして餌などが与えられているのだそう。一見のほほんとしているように見えて、実は訳あり事情があるサザンゲートの猫の皆さんなのでした。

 

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せっかくなので私の自転車と記念撮影をしようとしたのですが、微妙に距離を置かれてしまい、なんとも微妙な空気感が漂う一枚に。

 

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そしてふてくされる。かわいい。

くそう。

 

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近くには木を取り囲むように作られた小さな展望台…のようなものが。今は葉っぱが全部落ちていますが、夏になるとそもそも登れるのか…??

 

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少し小さいですが、この『公園内で飼い主のいないねこが増えています』と書かれた看板でさっきの猫の過去を垣間見ることとなります。そうか…そうだったのか…と。

 

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その流れでふっと周りに目をやると、東屋の反対側に猫さん発見。まさに生きた証拠。

不謹慎だけど「おい!!!!」と心の中で突っ込まざるを得ませんでした(笑)。

 

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最初に猫を見かけたあたりにはこのような石碑も作られていました。

石垣島から出撃した若き特攻隊の顕彰碑。石垣をはじめとした八重山の島々は空襲による死者よりも戦争マラリアによって命を落とした人々がはるかに多いことが知られていますが、こうした特攻隊の存在も忘れてはならないもの。

 

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数は少ないですが、ところどころで地元住民と思われる方もちらほら。

 

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ここから何を作るつもりだったのか、何とも微妙な形で残されているのでした。

 

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島の東端から。奥に広がるのはサザンゲートを挟んで石垣港のすぐ隣に並ぶ登野城(とのしろ)漁港。石垣ほどの都会でこれほどの青い海が残っているとまるでCGのように思えてしまいます。

 

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先ほどの看板のほぼ反対側にも猫の看板がありました。

あまりにも猫が増えすぎてしまったためか、市の発行であるにも関わらず餌やりを禁止するわけでもなく、餌をあげる場所やごみの処理などについて書かれていました。そして、一番下には大きく『人と猫が暮らせる平和な島へ・・・』の文字。

 

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漁港と旅客港を隔てるサザンゲート。真っ青な色がとても映えますね。

この時点であまりにもサザンゲートの猫たちと戯れすぎて(?)お昼の2時半を過ぎてしまっていたため、このあたりで後にすることに。

 

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ところで、橋から降りて直進するとこのような道に入るのですが、実質通行止の状態。

奥には貨物の集積場などがあり、シーズンになると南側にある人工ビーチが開くものの、知名度の低さゆえかどこか盛り上がりに欠けるようで、市街地に近いながらちょっぴり寂しさを感じる島でした。

 

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サザンゲートを渡り、港のすぐ手前にあるブルーカフェでお昼ごはん。

上の階はキャビン型のホテルとなっており、このカフェはホテルに併設されているという形。宿泊客以外でも利用することができ、この日はあまりにもおなかが空きすぎてパンを3つも食べてしまいました(笑)。一番左のフレンチトーストが味がよく染み込んでいてとっても美味しいんです。

  

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店内もすごくおしゃれ。石垣島というより東京にありそうなおしゃれなカフェにいるみたいです。

 

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食後は港から少し離れたダイソーまで行って梱包用品を買い揃え、なんとか最終便の船に間に合いました。

ちょうど隣に停泊していた『にぃぬふぁぶし』と書かれた船。その名前にどこか惹かれて、過去に八重山に旅行で来たときもこの船の写真を撮っていました。北極星を意味する八重山の言葉だそうです。

 

 

にぃぬふぁぶしは竹富島へ、そしてこの船は小浜島へ。

ちなみに、小浜島には『はいむるぶし』という大きなリゾートホテルがあるのですが、こちらは漢字で南群星と書いて南十字星を表す言葉。にぃぬふぁぶしではいむるぶしに向かうことができたら完璧ですね(笑)。

 

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小浜の寮に戻ってあらかた荷物をまとめて、早めに部屋の前に出しておきました。ちょうど数日前にAmazonの荷物が届いたのでその箱を再利用。

 

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ついにやってきた小浜島最後の夜。 

私は寝ているとき以外はずっと窓を開けていたのですが、夜になって明かりをつけた状態では虫がたくさん入って収拾がつかなくなってしまうので、いつもこんな感じで真っ暗にして過ごしていました。ときにはキャンドルをつけてみたりも。

 

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実家から自転車のヘッドライトを送ってもらうついでに頼んだ3DSも届き、少しだけ触ってみたのですが、一番気になっていたどうぶつの森のデータを以前に消していたみたいでちょっとがっかり。

長かった小浜島での生活。良いことも悪いこともたくさんありましたが、こうして無事に最後まで果たすことができたのは何よりのこと。少し寂しさも感じつつ、ほっとした気持ちで最後の夜を過ごしていました。

 

3月2日

  • 行程…小浜島石垣市街→小浜島
  • 走行時間…1時間23分59秒
  • 走行距離…16.49km
  • 平均速度…11.7km/h
  • 最高速度…31.5km/h
  • 積算距離…221km
  • 備考…空気入れ