恩智越・立原道を歩く #1

久しぶりのブログ記事になってしまいました。

最後に更新した12月の前後、それから今に至るまでバタバタとしていましたが(今となっては来訪者のほとんどがTwitter経由なので言うまでもないですけど)、そのことについてはもう少しあとで。

二日前、久しぶりに山に登ってきたので今日からはそんなお話を。

 

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場所は大阪府八尾市。大阪と奈良の県境を形成する山の一つ、信貴山へと向かう道です。この道をゆっくりと自転車で登っていきます。このあたりはがっつり地元です(笑)。

 

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まだ住宅地が続きますが、この時点で遠くの街並みが見えるぐらいの高さになりつつあります。大体の坂道は登れる私でさえ自転車の心配をしてしまうほどの急坂。

 

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ようやく恩智神社の入口が見えてきました。ここから三方向に道が分かれており、中央は神社の境内、そして左右はそれぞれ別の場所へと繋がる登山道となります。

ちなみに恩智は『おんち』ではなく『おんぢ』。河内弁で発音すると真ん中だけヒュッと上がります(笑)。

 

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今回の目的はタイトルにもなっている『立原道』と呼ばれる登山道を踏破すること。この道は右側の道を少し進んだところを起点としているのですが、自転車を止める都合上、一旦左の道へ進みます。道標の右側面にうっすらと『恩智越』の文字。

 

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分かれ道から一気に高度を上げていきます。さすがに自転車で登るのは身体と自転車共に負担がかかりすぎるので、ここからは押しチャリで。

 

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山の中に入ると少し勾配が緩くなり、まもなく小さな広場(車が止まっているあたり)が姿を現します。ここで自転車を止めて右方向へと進みます。

 

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木漏れ日が美しい道。夏になれば蝉の声が響き渡っていることでしょう。

 

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大阪の街並みもところどころで見下ろすことができます。

 

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恩智神社の裏手にある恩智惣池(そいけ)への道と別れ、ふたたび下りへ。


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神社の本殿がちらりと見えます。

 

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階段(左)を下りると一旦舗装された道に出ますが、ここですぐに左に曲がってふたたび山の中へ。手前へと下りると先ほどの分岐点に出ます。

ここが立原道の実質的な起点と言える場所。気を引き締めて進んでいきます。

 

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立原道は川の流れる谷間に沿って続く道。振り返れば陽の光がいい感じに谷間に差し込んでいました。なお、このあたりは登山道といえども私有地の看板がところどころに立っているので、通る際はくれぐれも自己責任で。

 

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緩やかな道と谷へと落ち込む斜面。これらがゆくゆく登山者を苦しめることに…

 

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ヘアピンカーブを経て通って一段高い場所へ。このすぐ先には砂防ダムが二つあり、大昔に子ども会の行事でこのあたりまで登ったことを覚えています。そのときの記憶を頼りに、この立原道を踏破したのが中1のときのことでした。かれこれ10年ぐらい前の話。

 

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少しずつ荒廃した風景へと変わっていきます。

 

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このあたりから徐々に傾斜がきつくなる登山道。が、まだ体裁は整っているので慣れた方であれば気をつけつつ通れるはず。

そして…

 

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ついに私の知らない立原道が姿を現しました。

私がよく山に登っていた頃はまだ歩きやすい道だったのですが、この10年で随分と変わり果ててしまったようです。ここ数年の台風や集中豪雨が原因なのでしょう。登山自体が久しぶりにもかかわらず想定外の事態になってしまいました。とにかく冷静に足場を見極めて登っていくのみ。

 

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比較的安定したところから振り向いた図。なんとか滑落することなく歩みを進めています。一度水の中に入ってしまうと後が地獄です。この写真だけを見るとまるで果てしない山奥に迷い込んでしまったよう。こんな道ではなかったはずなのに…

 

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この道は山上のため池(立原池)の横を通るのを知っていたので、一部の道が消失していたとしても川を遡っていけばたどり着けるはず。とはいえだんだんと足場がなくなっていき、左右の傾斜も激しさを増すばかり。その中でもなんとか登れそうな場所があったので、川へと滑り落ちないようにそろそろと登っていくと…

 

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道に出ました。

どうやら本来は川を渡りきって左側に抜けるところを見落としていたようです(笑)。ただ、こんな悲惨な状態なので通過不能だったこともありえますが。ひとまず安心するもここで気を抜いてはいられません。

 

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その先に待ち受けていたのはさらに危険な道でした。一歩踏み外せば土砂もろとも川の中。ここまで来てしまうともう引き返すこともできないので、意を決して足元に集中し、斜面に手をかけながら進んでいきます。間違えても頼りすぎると運命を共にする可能性もあるので、あくまで『かける』程度。久しぶりの登山なのでこれが最善策かどうかは分かりませんが、自分一人の環境では自分を信じるしかありません。

 

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久しぶりの登山者に容赦なく降りかかる障害物。足元に気を配りながら、倒木の上下の幹の間をくぐり抜ける。しかも、下手に負担をかければ木が動く可能性も。そぉ〜〜〜っと、です。

 

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なんとか切り抜けました。いやもう、怖かったですよ。

 

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このような斜面を歩く道がしばらく続くも、だんだんと川が高い位置へと移ってきたことによって少しずつ歩きやすくなってきました。

 

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ふたたび道は川の右側へと移ります。

道を見失ってしまった最初の川渡りと違って、コンクリートのパイプが通されていたので楽に渡ることができました。この先にまた左側に渡るところがありますが、そちらも確か同様だったかと。

 

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またしても現れた障害物。これは確か左側の空間をくぐり抜けたと思います。身長が低いとこういうときにありがたいですね(笑)。

 

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神々しさすら感じる陽の光。こうして植物たちは何万年、何億年も絶えることなく生きてきたんですね。一人の人間の存在なんて本当にちっぽけなもの。

 

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ふたたび後ろを振り向く。だんだんと高度も上がってきたようです。

木々に隠れて見えませんが、向こうにはきっとこの自然には似合わない大都会の街並みが広がっているのでしょう。

 

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何やら狭苦しい道。ここは頭を低くしてやり過ごす。

 

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ようやく見覚えのあるものが出てきました。緑が生い茂る山の中で唐突に姿を現す金属製(?)の橋。こればかりは10年前とも変わっていませんが、手すりが片側しかない上に細く、そもそもどこで支えているのかも分からないのでちょっと怖い。

ちなみに脇には『耐荷重60kg』という表記が。ええ…と思いつつ、後に調べたら実際は160kgだったようです。とはいえ一人ずつ渡るのがベターでしょうね。

 

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何か新しい看板が立っている??と思ったらこれでした。火の用心。

 

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ついに木々の向こうに青空が見え始めました。

 

#2につづきます。